真一流

面白い作品を紹介するブログです。

『さよならの朝に約束の花をかざろう』は『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』 の『クーアト』好きにこそ観てほしい大傑作映画だ!

 

はじめまして、真一と申します。

普段はネットの片隅で小説を書きつつ、Twitterで自分の好きな作品語りをしています。

このブログは、僕が好きな作品をオレ流――ならぬ、真一流に紹介していきます。よろしくお願します!

 

記念すべき初回に取り上げる作品は……2018年4月9日現在、絶賛公開中の劇場アニメ『さよならの朝に約束の花をかざろう』です。

  

 

 

さよならの朝に約束の花をかざろう(以下さよ朝)』は、『機動戦士ガンダム鉄血のオルフェンズ(以下鉄血)』でシリーズ構成を務めた岡田麿里氏の初監督作にして集大成である作品でした。

 

この度は、さよ朝は鉄血のクーアト好きの人にこそ見てほしい! と思い、本記事を執筆しました。

 

 また、さよ朝を見た人で岡田麿里氏の過去作を見ようと思っている人には、鉄血をおすすめします。尊さを体感してください……!

本記事はクーアトの魅力プレゼンでもありますので、もし興味がある方はご覧になってください。

 

それではまず、クーアトとはなんぞや? という疑問の答えから解説していくことにしましょう。

 

以下、鉄血のネタバレが全開なのでご注意ください。

  

 

 

今から一年前に、鉄血の最終話が放映されました。

 

 

 

 

 

主人公である三日月は壮絶な戦死を遂げ、鉄華団は敗者としてその存在を歴史の闇に葬られました。三日月をはじめとして、大勢の命が失われました。

しかし、三日月はアトラとの息子の暁を遺しました。未来に次世代へと続いていく希望の種を残すことができたのです。

 

三日月の息子である暁は、二人の母親によって育てられることになりました。

それこそが、鉄血のダブルヒロインである『クーデリア・藍那・バーンスタイン 』と『アトラ・ミクスタ』です。

 

このクーデリアとアトラの百合カップリングこそが『クーアト』です。

 

 

 

 このラバストが公式から発売されているという事実に震えますね……

手と手を取り合って、ハートマークが生まれている……実質結婚です!

 

 

最終回、クーデリアとアトラが暁をふたりで育てている姿を見て、これこそが三日月たちが戦い抜いて勝ち取ったものなんだなと、僕は心から感動しました。

 

クーデリアは火星の独立自治を求めて行動していましたが、母親はその活動を理解しておりませんでした。結果、クーデリアは家庭内で孤立していました。

 

アトラは孤児であり、母親からの愛情を享受することがありませんでした。そんな中、鉄華団の母親として机上に振る舞おうとしていました。

 

鉄血という物語は、母親からの愛に飢えていたクーデリアとアトラのふたりが、自分の子を持って母親になるまでを描いたのです。

 

つまり、鉄血のテーマである『血の繋がりがなくても家族になれる』ということを体現したのが、クーデリアとアトラ、そして暁の三人なのです。

 

また、驚くべきことに、

クーデリアとアトラは公式で同性結婚が認められているのです。

 

 

 

おそらく、大罪人である三日月の息子である暁とその母親であるアトラを保護するために、クーデリアがバーンスタイン家に入籍させたのでしょう。そうすれば、親の遺産を暁に相続することもできますしね。

 

ですが、そんな打算的な関係ではなく、クーデリアが自分の愛した三日月とアトラ、そんな彼らの愛の結晶を守ろうとしたが故の慈愛に満ちた行動であることは47話や最終話Bパートを見れば一目瞭然でしょう。

 

そして、クーアトはそのCPで活動しているサークルがただ一つしかないオンリーワンサークルでした。

 

togetter.com

 

 

オンリーワンサークルが公式で結婚したという事実に僕は感動しました。クーアトの結婚と同時に、サークル主様に心からの祝福をひっそりと捧げました。

 

クーアトが入籍しているということが発表されたのが、最終話の放映から一週間後の4月9日でした。

 

 

 

つまり、この記事を書いた2018年4月9日の一年前です!

 

 

実は、まだ話は終わりません。

なんと、僕も4月9日にクーアト2次創作SSを投稿していたのです!

 

www.pixiv.net

 

 

4月9日に投稿しようと思ったのは、鉄血最終話のロスを少しでも解消できれば……と思ったからです。この行動は、けもフレたつき監督のばすてきの影響を受けたが故のものでした。

ちゃんと、投稿時間もアニメの放映開始される午後五時に合わせたことがこだわりです。

 

その日はSSの執筆に集中していたため、まさかクーアトが結婚してるとは夢にも思っていませんでした。

 

つまり、百合カプが結婚生活を送るという妄想2次創作SSを投稿したら、そのカップリングが公式で結婚していたという奇跡に遭遇したんです。

 

もちろん、革命の乙女として歴史に名を残したサークル主様の偉大な功績に比べれば、僕の行動なんてちっぽけなものです。

ですが、誰にも知られることなく歴史の闇にひっそりと消えていった戦いがあった……ということが、まさに鉄血のテーマを体現していて、僕は密かな感動をひとり味わったものです。

 

そんなクーアト結婚記念日に、鉄血という大傑作を生み出していただけた岡田麿里氏の鉄血以後の最新作であるさよ朝を、クーアト好きに見ていただきたく思い、本記事を執筆しました。

 

 

 

前置きが長くなりましたが、いよいよ本題の『なぜさよ朝はクーアト好きが観るべきなのか?』を解説していきます。

 

さよ朝を公式で紹介されている程度の情報を開示していきますが、致命的なネタバレはありませんので、安心してご覧になってください。

 

 

さよ朝の岡田麿里監督は、母と娘の関係性を一貫して描き続けてきた脚本家です。

 

岡田麿里氏は、

あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』では、幼くして娘を亡くしてしまった悲しみに囚われ続けていることへの贖罪を果たせないでいる亡霊となった娘。

 

 

#1 超平和バスターズ

#1 超平和バスターズ

 

 

 

花咲くいろは』では、傍若無人な母親にいつも振り回されて、挙げ句の果てには旅館で働くことになってしまった娘。

 

 

 

 

心が叫びたがってるんだ。』では、自らの軽率な発言で両親の離婚を招いてしまい、母親との関係が決裂してしまった娘。

 

 

 

 

などなど、母との軋轢に悩む娘というヒロイン像を常に描き続けてきました。

 

 そして『鉄血のオルフェンズ』は、母親からの愛情を受けなかった娘二人が結婚して、母親になるまでを描いた物語です。

 

鉄血のテーマは血の繋がりがなくても家族になれるです。このテーマはさよ朝にも共通しています。 

さよ朝もまた、『長寿族の娘と人間の赤ちゃんという血の繋がりがない者同士が家族になることを描いた物語なのですから。

 

次は、さよ朝の主人公である母親のマキアを分析していきましょう。

 

sayoasa.jp

 

 

マキアの子供は拾い子のため、彼女は純潔を保ったまま母親になる――処女懐胎を行いました。これは、三日月と肉体的に結ばれることなく暁の母親になったクーデリアの要素です。

 

また、マキアはまだ未熟な幼い少女でありながら、人間の子を拾って母親になることになりました。これは、少女が母親になるというアトラの要素です。

 

それに加えて、マキアは長寿族のため、歳を取って容姿が変化することがありません。これは、少女が少女のまま母親になるということを表しています。マキアはクーデリアとアトラがフュージョンした上で、さらにパワーアップした形態なのです。超サイヤ人もびっくりですね。何気に金髪という共通点もありますね。

 

つまり、さよ朝の主人公マキアは、鉄血のダブルヒロインクーアトの要素をハイブリッドに引き継いだ上で、さらに進化を遂げた主人公なのです。

 

しかも、マキアは成長した義理の息子であるエリアルから恋心を抱かれる展開に発展します。

 

つまりこれは、

 

もし鉄血のクーデリアと暁の義理の親子が恋愛関係になったら? 

という命題に対する、

岡田麿里氏によるセルフ2次創作

 なのです!

 

そして、『さよ朝』では、故郷を滅ぼされた長寿族(エルフのような種族)の娘が、人間の赤ちゃんを拾って育て上げる物語です。ちょっと前にTwitterで大流行した魔女集会で会いましょう ではないかと話題になりましたね。 

 

そして、岡田麿里氏は母親との軋轢を抱えており、その苦悩は氏の自伝『学校へ行けなかった私が「あの花」「ここさけ」を書くまで』に書かれています。

 

 

岡田麿里氏が今まで送ってきた壮絶な人生と、母親との断絶という苦悩と葛藤が赤裸々に綴られており、胸を打たれました。

本著を読めば岡田麿里作品の理解度が深まること間違いなしです。

 

ちなみに、あの花のじんたん宅は岡田麿里氏の実家であり、ブーム時には聖地巡礼に訪れたファンにお母様がお茶を振る舞ったというエピソードがほのぼのしていて好きです。

 

話を戻しまして、

 

作品のヒロインを娘の立場から書き続けてきた岡田麿里氏が、はじめて母親をヒロインにして書き上げた物語。それが『さよならの朝に約束の花をかざろう』なのです。

 

以上のことから、僕はさよ朝によって岡田麿里氏が一皮剥けたと確信しました。

 

ネタバレのため詳細は避けますが、男女のすれ違いをずっと描き続けてきた新海誠監督が、『君の名は。』を創り上げた時と同じ感動をさよ朝で覚えました。

 

 

君の名は。

君の名は。

 

 

 

今までの歴代の作品を追ってきた信者だからこそ、岡田麿里氏の殻を破った成長っぷりに涙を禁じ得ないのです……マリーはワシが育てた。

 

ちなみに、さよ朝のTwitterでの感想を眺めていると、鉄血のマリーとさよ朝の岡田麿里監督は別人……なんてツイートをちょくちょく目にすることがあります。

 

 

このハゲー!!

 

ちーがーうだーろーっ!

 

 

鉄血があったからこそ、さよ朝が誕生したんです!

 

クーアトこそが、さよ朝の、マキアの母だったんです!

 

 

鉄血はバッドエンドだ! と言う意見も耳にしますが、決してそんなことはありません。

そもそも、三日月たちは本来なら少年兵として生きた証を何一つ残すことなく、使い潰されていたはずの存在でした。

そんな彼らが、ギャラルホルンという強大な組織に立ち向かい、結果的に敗北を喫して三日月は死亡したものの、それでもこの結果は彼が戦い抜いて勝ち取ったものなのです。

なぜなら、この結果を受けて人対兵器とでも呼ぶべき阿頼耶識システムは廃止されましたからね。

仮に、もし鉄華団ギャラルホルンに勝利していたとしても、今後さらなる別の組織との闘争は続くでしょう。阿頼耶識システムはさらに重宝されて、新たな少年兵が生み出され続けていたはずです。

全員が生き残って笑い合うベストエンドではなくとも、より良い未来を手に掴んだベターエンドであるは、誇るべきことなのです。

だからこそ、登場人物が最後に笑っていたので鉄血はハッピーエンドだと個人的には思いました。

 

さよ朝も、なかなかしんどい映画ですよ。

鉄血と同じレベルで過酷な運命がマキアやエリアルに待ち受けています。

よくもまあ、ここまでえげつない試練をキャラに課せられるよな……と、岡田麿里氏の露悪趣味全開のドSっぷりに戦慄を覚えていましたからね。

 

ちなみに、岡田麿里氏の露悪趣味という視点から語るさよ朝感想はプライベッターに上げました。こちらはさよ朝のネタバレ全開ですのでご注意を。

 

twitter.com

 

さよ朝は登場人物たちにも観客にも過酷な物語ですが、苦難を乗り越えたあとには、心が澄み渡るような感動を覚えることを約束します。

 

鉄血を乗り越えた皆様なら大丈夫です。間違いなく、一生心に残り続ける作品になります。少なくとも、僕はそうなりました。

だからこそ、さよ朝はクーアト好きにこそ是非見てほしい作品であり、岡田麿里監督の初監督作にして集大成なのです。

 

さあ、クーアト好きでまださよ朝を見ていない方は、今すぐ劇場に向かいましょう!

僕は二回見に行って、二回とも別の場所で号泣しましたよ!

 

sayoasa.jp

 

ちなみに、この記事を執筆した4月9日の時点で既に公開からだいぶ時間が経っており、どんどん上映終了館が続出しています! 急ぎましょう!

 

特にパンフレットに書かれている岡田麿里監督のコメントは必読です! 売り切れる前に確保しましょう! 

ちなみに僕がさよ朝以前に買ったパンフはここさけでした。買ってから気が付きました。おのれマリー……完全に手のひらの上で踊らされている……!

 

しかし、 冷静に考えてみれば……公開終了し始める前にもっと早く布教記事を書くべきだったのでは? 

 

というツッコミの声が聞こえて来る前にセルフで弁明しますが、どうしても記事の公開日をクーアト結婚記念日の4月9日に合わせたかったんです……! 

か、仮に公開が終了してもBDもありますから……!(震え声

 

ま、まあ戯言はさておき、『さよならの朝に約束の花をかざろう』は大傑作なので、是非一度ご覧になってください! 後悔はさせません! よろしくお願します!